【model制作代行について<GK編>】

 

ここでは、

弊社提携モデラーによる実際のガレージキット(以下GK)の制作過程を記載したいと思います、
弊社代表が好んでいた作品を選択し、実際にモデラーに制作してもらいました、
ご依頼の際のご参考などにして頂けたら幸いです。



作品はコチラ↓

うしおととら

90年代を代表する妖怪冒険譚なのですが、2015年には最新技術を用い
深夜アニメになったりと、時代を超えて愛されている人気作品です。


ここで、その熱い物語の内容はあえて割愛させて頂きますが、
その壮大な世界観からか、作品を愛するファンの願いとは裏腹に未だ立体物が少なく、
1日版権のフェスティバルにて、過去何回か良造形をお目にかかるばかりです、

弊社代表が過去、その造形に惚れ込んで版権フェスにて購入した貴重なGKを
提携モデラーと話し合いの下、制作を鋭意依頼しましたのでその過程をどうぞご覧ください。

 1.パーツチェック

造形制作者により考えられたパーツ分割にて、製品に封入されているパーツの確認作業です。
同封の説明書と照らし合わせて、入念にチェックしていきます。

ガンプラなどに代表される大手模型製品にて、パーツが足りないモノはわりと簡単に用意できますが、
イベントGKの場合、会終了後1ヶ月を過ぎると用意出来ない場合がほとんどで、最悪は製作を断念しざる終えません。
(有名ディラー様でさえそういったミスは少なくありません。)

幸いに本製品における不足パーツはなかったので、無事作業に取り掛かれました。

 

 2.仮組

全体の造形を一旦、組んでみて制作の工程をチェック

とらの牙が付いていませんが仮組み完成です。
写真で見るより立体感と躍動感が有るのですが迫力のキットです。

弊社モデラーの場合、剥離剤落としは後ほど行い、はじめにバリ取りをしながら仮組みをします。
剥離剤落としを後に行うのは、最初から行っても結局塗装のまえ段階で手垢などが付着して再度洗浄が
必要になる為、塗装工程の直前に行います。

この造形は2体が並ぶ立像となってますので、各々キャラクターに分け工程を記載します。

【とら】

このキットは横に広がっている造形なので組み上げたままの発送は破損の危険性が高いので
分割します、その際、オーナー様が組立がし易い様に配慮しマグネット接続を採用します。
これは、塗装後のパーツ組立作業でのミスにより塗膜破損や、接着剤のはみ出しなどを防ぐ効果もあります。

<モデラー説明>
キットの見せ場である大きな髪は2分割になっており、外側の髪を内側の髪に付けてから顔にはめ込むのですが
重量がある為、外側髪は敢えて内側からネジ固定接続部にマグネット強度の高い4mmマグネットにて
顔と接続します。後ろの尻尾?も髪と干渉し易く本体と隣接して内側にカーブしているので
本体と接着して発送すると破損の危険性が高いのでこちらは3mmのマグネット接続で
捕まえている妖怪?の上部は手をかいくぐって接続する為、真鍮線固定では、組立作業の際に
真鍮線の先で塗膜を傷付ける可能が高いので2mmで円筒形のマグネット接続にしています。
妖怪?の下部は真鍮線接続で差し込み式にしました。下側に加重かかるため、マグネット接続では
強度が保てないと判断したからです。

【うしお】

<モデラー説明>
うしおの髪は、前髪にはマグネットでは厳しいのでネジ留で対応します。
後髪は3文化で重なりあうのですがレジンキット特有の歪みで綺麗に合わないので熱湯であたためて
歪みを直して組み付けします。顔との接続は3mmのマグネットでセンター出しがしやすい様に1mmの真鍮線と併用。

獣の槍を持たせるために、握り手を貫通させるのですが1mmで穴を開けてからリューターを駆使して
手の内側のモールドを壊さない様に慎重に加工します。この時、塗装した槍の持ち手を加味してやや緩めに加工。
こうする事により、塗装後に持たせた場合の塗装はげのリスクを回避できます。
又、やりのパーツは、歪んでいる上に最後にモールドが有るのですが、カナリダルいのでややデザインが変わりますが、
プラパイプとメタルパーツに置き換えます。
敢えてブラパイプを選んだのは持ち手とほぼ直径がおなじで全て真鍮製にする事が難しいからです。

 

 3.下地処理

基本的には全てヤスリがけします。

<モデラー説明>
荒くは220番から最高800番くらいまでかけますが仕上げの方法やキットの状態により変化します。
髪の間など細かい部分は専用サンダーで丁寧に仕上げます。

 

<モデラー説明>
指の間やモールドはほぼ全て彫り直しします。形状や場所によりニードルからタガネなどを使い分けます。

髪に多いのですが、型抜きの都合上などでつながっているパーツで分割した方が精度が上がる場合は
超音波カッターで分割してから整面します。
パーティングラインはダイヤモンドヤスリで最低限削り、スポンジヤスリで整面します。

 4.パーツ洗浄

ガレージキットはシリコン型から抜きやすい様に剥離剤が塗られているのでそのままでは塗装しても直ぐにハゲてしまいます。
その為、色々な方法で剥離剤落としをします。

<モデラー説明>
まずガイヤノーツの剥離落としに1時間程漬け込んでから細かいパーツは超音波洗浄機に中性洗剤を入れ洗い、
そのあと温水でゆすいでから乾燥させます。大きなパーツは電動歯ブラシで中性洗剤を付けて洗い同様にすすいで1日以上ブースで乾燥させます。
これにより、剥離剤落としと下地処理の時の手垢、削りカスなどが除去出来ます。

次はいよいよ塗装工程です。

 

 5.塗装

ガレージキットの原材料のレジンはそのままでは塗装が乗らず、ラッカー系塗料を使っても
プラモデルの様に表面を僅かに溶かして塗膜を形成する事が出来ないので、かならず下地にプライマーかサフェーサーをつかいます

<モデラー説明>
現在のフィギュアの時流の塗装方法はサフを使わないサフレスですが、プライマーを使った後に続く
塗装方法はフニッシヤーにより千差万別です。弊社モデラーの場合はキットの状態が良ければ
(パテなどで修正があまりない場合)柔らかい表現が必要な個所はサフレスで逆に硬い
(金属など)の表現が必要な場合はサフをと同じキットでも使い分けしています。
サフの場合、パールを併用する事によって光の透過率が代わり、照明下では膨らんだ表現が可能になります。
またサフを使うと、カチッとしたシャープな表現になります。

【獣の槍&台座】

<モデラー説明>
台座は敢えて溶岩をイメージして彩色しました。獣の槍はほぼアニメ通りの彩色です。

【妖怪】

<モデラー説明>
サフ吹きの後、グロスブラックを吹きメタルアイアンで関節とエッジを避けながら
薄くグラデーションをかけて甲羅の表現にします、更にパールをオーバーコートします。
光の加減でマゼンタ→グリーンに変わる特殊な塗料で黒い部分に影響が顕著に現れます。
最後は艶消しクリアーをオーバーコートして余分な光沢を取ると生物の甲羅的が表現出来ます。

【うしお】

<モデラー説明>
(アイペイントアクリルガッシュ編)
アクリルガッシュはエナメルと違い、溶剤で拭き取り修正が出来ないのでメスで刮げとって修正します。
この辺の修正が難しいですが、薄く色を重ねて表現する所が絵画適なタッチが生まれるのでこの手法を採用しました。
まずは輪郭を決めてから色を描いていく手順になります。

【とら】
<モデラー説明>
今回、とらの髪はこのキットの見どころなのでこだわって彩色します。
まずはベースにクリアーを吹いて、その後、ゴールドパールを加えたクリアーで下地とします。

<モデラー説明>
ここで十分乾燥させてから次の工程でエナメルで髪の彫り込みラインを
全てオレンジに近いの赤で描きこみしてからラッカーの彩色に移ります。
フィギュアのアイペイントと同じ手順になります。時間はかかりますが、完成度は確実に上がるはず。
エナメルでの描き込みで拭き取りが必要なのでここで1日以上乾燥させます。
クリアーで光沢にしたのは、エナメルの拭き取りが綺麗に出来る為の下準備でガンプラでも
墨入れとデカール貼りの前には光沢で下地をつくります。

【本体】

<モデラー説明>
プライマーを吹いたのち目の部分が小さいのでマスキングテープとゾルでカバー、
クリアーイエロー、シャドウにクリアーオレンジを塗装。
彩度の高下をホワイトで調整してからオレンジの顔もホワイトとサンシャインイエローで調整します。髪と合わせて色味を確認。

<モデラー説明>
顔の隈取りはダークブラウンとフィギュアに使うアイペイントの黒を使って単調にならない様に
塗るのではなく、面相筆で描く方向でチープにならない様にします。





そうして、完成致しましたのがコチラ↓↓↓

(撮影:メーカー製品用撮影環境)作品の全体バランスが綺麗に撮影されキットイメージが持ちやすいです。


左眼は髪の間から覗く狂気的な表現を施し、グリーンに光る偏向レンズを施しました。

迫力の隈取や敵をねめつける眼光に特殊塗料を適宜使用し、質感を差別化しています!

敵妖怪/飛妖にもクリーチャー表現を採用!特撮の様なリアルな質感を再現しています。


(撮影:弊社取扱ハイエンドショーケース制作物の陰影や迫力を増すように設計されたケースとの相性、実物の迫力も伝わります。

いかがでしょうか?

原作ファンも固唾を飲む圧倒的な迫力の作品が出来たと自負しております。

勿論、これが弊社依頼だから特別・・ということではなく、

お客様各々がお持ちの「キャラクターに対する想い」・・・それを出来得る限りくみ取り、
プロとしての最大限の技術をもって制作・塗装を施そうと考えております、
弊社モデラーの真摯なマインドによるものに他なりません・・・
また時には依頼者様の想定を超えたアイデアも積極的にご提案し、それが愛着ひとしおの作品完成にも繋がっています!

 

弊社ご提案の制作代行、マインドにご賛同頂けます様でしたら、
是非、お客様の想いをカタチにすることの、お手伝いをさせて頂ければ幸いと存じます。
必ず、お客様にお喜び頂けるご依頼になりますと信じております。

【モデル制作代行についてはコチラ/オーダーはコチラ

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